Group Exhibition at Voyagers Gallery Tokyo

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明日、8/21〜9/2まで
代々木にあります、ボイジャーズギャラリーにて、「羽のあるやつら展」に参加します!
私の出品作品は20号1点。
今回の作品はここ数年
生き物のこと、ダーウィンのこと
進化論のこと、遺伝子のことなど、
作品にしたいと思いながらも
私にとってはあまりにも壮大で
奥深い世界のため、
とりとめもなくただ漠然と
資料になりそうなものを読んで
気になる内容を収集していたのですが、
どうにも作品にするまでにはいたっていませんでした。

今回お世話になっているボイジャーズギャラリーさんで、「羽のあるやつら展」への
お誘いをいただきました。
いつもなら直感的に参加したであろう
展示テーマですが、
今回は今の自分の研究で新たな真骨頂となる
作品はできないかと考えました。

進化のことや、植物のこと、生物のことを知れば知るほど人間のことが気になっている自分がいました。
人間はただ愚かだということは簡単ですが、それよりも人間社会はすでにもっともっと複雑なのではないかと感じていました。
実際は複雑というよりもあまりにもまやかしが多いので、複雑にみえてしまっているということがほとんどなのではないかと感じはじめています。

それを比喩にしたのが今回の作品で、
「君は蛾か、それとも蝶か」です。

この作品の右側の生物は、蛾と蝶を識別しようと
じっと見て考えてますが、実際に生物学上、蛾と蝶には明確な違いはないとされています。
はなから蛾と蝶を識別してみようとしている
色眼鏡であること。
蛾と蝶をみていたその生き物は羽が生えて、髪はなく、顔には化粧をしています。
繁栄と欠陥、虚像と主張を表しています。
ダーウィンの時代から蛾と蝶をはなから別のものとして色々と違いを探していますが、あらゆる例外が出てきて、結局は大きくこの2種に違いはないとされています。

それを発見しようとしているその生物も虚像のようでいて実像は得たものも多いが失ったものもあり、さらにそれを自らの手で補っている存在として描いています。

この作品は、私の探求と共にもっともっと進歩して
素晴らしい扉を開いてくれる作品だと思っています。

ぜひご覧になってください!

福田絵里奈
Elina Fukuda

voygers gallery
vgtokyo.com
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-13-7