ライブとは

絵の活動の年月の流れ方と、自分の生活の年月の流れ方の違いを
最近感じてます。
1年前にあんな絵を描いていたと思ったら、
すごい昔のことのように感じる。
毎回毎回絵は描く度に経験になるので、
1年前の絵は信じられないくらい現在とのギャップがあるのです。

絵を通して経験していることは私とっては人生の大きな糧になります。
ただ、ある時や場面によってそれは全く意味のないもののように感じられることもあります。

『芸術は人が生きていく上では優先順位の低いもの』
とは常にあらゆる方が言う事です。
『芸術を志すとは尊いものではなく、社会の中の最下層にいるということだ。
だからこそ歴史を学び、社会での立ち位置を理解し、発信しつづけなければならない』と。
とある有名な画家さんもそのように仰っていました。

社会性とは関係のないところで制作を続けなければならないことに、
時に周りとのあまりのギャップに苦しくなるときがあります。

きっとどんな人でもどこかでこれに近いことは経験があるかと思います。
まったくそのような次元にいないと思っても
どこか誰でもきっとそういった経験をしているのだと思います。

そんなときは自分に立ち返って、
少し追いつめられてもめげないで、
インターネットに蔓延している浅ましい情報には目もくれず、
いい加減のものは記事は本当多いですが、
経験の浅い若い方たちを
一瞬暗い気持ちにさせるには十分な記事です。

その一瞬たりともそういった記事には時間をとられないでください。


自分にとって有益な情報を集めて、
いつか世の中に発信したり、自分ができることをイメージして
前に向かおうと。

私自身が心がけていることです。

自分が何をどうしたいかわからない時というのは一番辛いものです。
周りの情報ばっかりが目や耳に入るけれど、
全く方向性が見えない、わからない。
そう言う時にがむしゃらにまわりに合わせてしまうと
結局、的を射ない結果になってしまうこともあるので、
そういったときはまず自分の言葉
「キーワード」をしぼることにしています。

自分の中で浮かぶことを考えてもいいし、
何も浮かばなければ、できればインターネットではなく、
本屋や図書館へ行って、気になるジャンルや気になる言葉、絵や図などを見つけます。
インターネット検索だけだと自分が浮かぶ言葉で検索をかけるので、
拾えるものがすでに自分の中に答えがあったりして、
新しい発見につながらない場合も非常に多いからです。
あとは単純に出かけて足を動かすことで頭の緊張をほぐすという意味もあります。
気になる本を読んだり、
見つけた内容を後からインターネットで調べたりもします。

それを拾えたらそこから
それに関して何か簡単な文章が書ければ文章を、
絵が描ければ絵を描きます。
この時はクオリティにはこだわらず、
自分にとって気持ちのいい、
自分が読み返したいようなものを作成します。
ボリュームも自由。
文章なら1行でもいいし、絵ならページの隅っこでも
全面でも。
ここでは自分が見返して気持ちのいいものを意識します。

これをして、その場でなにか降ってくることはまれですが、
時間が経ったり、他の機会でふっとアイディアが浮かんできたりもします。
この素材が自分の中に存在すると知っておくことが
自分にとっての何かに向けての1歩となります。
アイディアを見つけたり拾ったりする為の
簡単な練習みたいなものです。

即効性はないかもしれませんが、
がんじがらめの時に、
資料をみつけて完結に自分の気になる素材にまとめられる
という利点があります。

私自身がもともと調べることや多すぎる情報が苦手だったこともあり、
こういった簡単な方法を行うようにしています。

少しずつ1度に見られる情報量も増えて、
まとめられる内容も増えています。

漠然と不安だけがあってなにもできないときの
本当の第一歩として行うことです。

自分自身が立ち止まれる時にしかこんな事はゆっくりと書かないかもしれないので
書き留めてみました。

それでは、また。


Elina